2008年10月23日 木曜日  著者:

キャリブレーションって何?

画像編集に挑戦する前に、まずモニターを正しい色で表示される様に調整しましょう。
この調整の事を「キャリブレーション」と言います。同じ画像を別のパソコンで見たときに、違う色に見えたり、モニターに表示されている色と、プリントアウトしたものとで色が違う、そんな経験をした人は多いと思います。これらの差異を、できるだけ少なくしようというのが、キャリブレーションをする目的です。

キャリブレーションを完璧にこなそうとすると、高価なモニターや、専用機材が必要になります。プロでもない限り、そういった機材を揃えるのはなかなか難しいと思いますので、ここでは一般のモニターでもできる、簡単なキャリブレーションの方法を説明します。

Macで簡易キャリブレーション

モニターの設定

まずモニターそのものの設定からしていきましょう。
モニターについているMENUボタンを押し、設定画面を開きます。メニューの中に「明るさ」及び「コントラスト」を設定する項目があると思います。このうち「コントラスト」を最大の値に設定します。お使いのモニターがアナログ液晶の場合、「コントラスト」を最大にすると白も黒もつぶれてしまう場合があります。この場合は、つぶれない程度に下げてください。
次に「色温度」を設定します。「色温度」では白の色味を調整するのですが、日本人は不思議と寒色(青色)系を選びがちです。メーカーによっては「9300K」というような表示になっているかもしれません。一見引き締まった白にも見えますが、この値は実はかなり青いのです。「プリントアウトしてみたら赤かった」という場合、ほとんどこの色温度が高すぎるのが原因です。
色温度は部屋の照明にも影響されるため、一概にはいえませんが、昼白色の蛍光灯を使っている場合、「6500K」程度が適切な値です。モニターのメーカーによっては「D65」や「6500」「昼白色」となっている場合がありますが、どちらも「6500K」と同じ意味です。
色温度を「6500K」に設定したら、設定ウィンドウを閉じます。

Macの設定

プロファイルの選択

システム環境設定を開き、ディスプレイ:カラーを選択します。

システム環境設定:ディスプレイ画面左の「ディスプレイプロファイル:」のリスト中に、使用しているモニターの機種名が表示されていれば、それを選びます。このプロファイルはメーカーがあらかじめ色調整をして用意したものですので、これを選ぶだけで簡単なキャリブレーションは終了です。

プロファイルの設定

プロファイルが表示されなかったり、プロファイルを選んでも表示がおかしかった場合、プロファイルを自分で作る事になります。設定の手順を見てみましょう。

補正ボタンシステム環境設定:ディスプレイ:カラーの画面を開き、右下の「補正」ボタンを押します。このとき、左のリストで選択されているプロファイルを元にして、新しいプロファイルを作る事になります。

補正ボタンを押すと、「はじめに」という画面が開きます。これから調整する内容の説明と、「詳細モード」を追加するためのチェックボックスが表示されます。詳細モードでは、より細かい調整が可能ですが、今回は省略します。「詳細モード」チェックボックスのチェックが外れている事を確認して、右下の「続ける」ボタンで次へ進みます。

ディスプレイの調整モニター本体の設定をします。「コントラスト」は先ほど調整しましたので、モニター本体のMENUボタンを押し、「明るさ」を調整します。右の図の背景が、左右の区別がつかないくらいで、かつ真ん中の楕円がうっすら見える程度にモニターの明るさを調整します。調整できたら「続ける」ボタンを押します。

ネイティブガンマの調整モニターのネイティブガンマを調整します。ここではモニターの輝度応答曲線を変更します。聞き慣れない言葉がたくさん出てきますが、要するに、モニターの明るさが真っ黒から真っ白へだんだん変わる際、どんな曲線を描きながら変わっていくのか?を調整するという事です。
真ん中のリンゴマークが背景と同じ明るさになる様に、下のつまみで調節します。絶対に同じにはなりませんが、薄目で見たり、遠くから見たり、眼鏡やコンタクトを外したりすると調節しやすくなるでしょう。
詳細モードがONの場合は、ここでさらに細かい調整が可能になりますが、今回は省略します。だいたい同じになったら「続ける」ボタンで次へ進みます。

ガンマ値の設定次に使用するガンマ値を設定します。モニターに表示される際のコントラストが変化します。
画像編集やプリントアウトといった作業を主にMacで行う場合、「1.8標準」を選択してください。Mac上で編集したものをWindowsやテレビで使用する場合、「2.2テレビ」を選択します。Web制作をMacで行う場合も、Windowsでブラウジングした見た目を基準にしたいのであれば、こちらを選択した方がいいかもしれません。ただ、「2.2テレビ」を選択すると、黒がつぶれる傾向にあります。選択したら「続ける」ボタンで次へ進みます。

次にホワイトポイントを設定します。真っ白の色味を調整するのですが、先ほどモニター本体で設定した「色温度」と同じ意味ですので、その値を使用します。「ネイティブ」を選択してください。
モニターで設定ができなかった場合は、「D65」を選択してください。今まで高い色温度で使用していた場合、すこし黄色っぽく感じるかもしれませんが、慣れると白に見えてきます。そうなると、逆に今までの色が青にしか見えない体になります。それが正しい目ですので、慣れない方も、慣れるまでしばしご辛抱を。

プロファイルの保存最後に、今設定したプロファイルに名前を付けて保存します。プロファイル名に日本語や全角文字を使った場合、アルファベットの名前を別に入れるように要求されますが、表示された指示通り、半角英数の名前をつけて保存してください。
保存したら「システム環境設定:ディスプレイ:カラー」に戻り、今設定したプロファイルが使用されている事を確認して終了です。
2台以上のモニターを繋いでマルチモニター環境を使用している場合、それぞれのモニターに「システム環境設定:ディスプレイ」のウィンドウが表示されますので、上記手順をモニターの数だけ繰り返します。

以上でMac上の簡易キャリブレーションは終了です。飽くまでも簡易バージョンですので、完璧な色合わせにはなりませんが、やるとやらないとでは大きく違いますので、ぜひ調整してみてください。

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