2009年1月13日 火曜日  著者: 山田八王子

読売新聞

日韓首脳会談 北の分断戦術に動じるな(2009/01/13 読売新聞の社説)

  • 麻生首相と韓国の李明博大統領がソウルで会談し、6か国協議を通じた北朝鮮の核放棄という日韓の基本方針の実現に向けて、20日に発足するオバマ米新政権と緊密に協力することで一致した。
  • 次回会合の開催は、オバマ新政権の北朝鮮担当高官や北朝鮮政策の大枠が決まった後になる見通しだ。
  • 北朝鮮は元日の新聞3紙共同社説で、韓国との対決姿勢を強調する一方、米国とは対話を重視する姿勢を見せた。
  • 日本に対しては、拉致被害者の再調査を先送りしたまま、まともな協議に応じていない。
  • 北朝鮮の一連の動きは、日韓両国と米国を離反させ、6か国協議より米朝協議を中心に交渉を進める狙いとも見える。
  • 麻生首相も首脳会談で「米新政権発足を受けて、北朝鮮が日韓米の分断を図るかも知れない」と指摘した。
  • 日韓両国は、北朝鮮政策について、極力早期にオバマ新政権と突っ込んだ意見交換を行い、厳格な検証を求める方針で足並みをそろえることが重要となろう。
  • 日韓首脳会談は、日韓シャトル外交の定着を歓迎するとともに、世界的な金融危機対策やアフガニスタンへの支援などで日韓協力を進めることでも合意した。
  • 国際的課題に関する日韓共同対処のあり方を検討する有識者会議も月内に準備会合を開く。

脳の科学 まだ分からないことは多い(2009/01/13 読売新聞の社説)

  • 分かったようで、分からない。脳科学の現状を要約すると、そう表現できるだろう。
  • それとは裏腹に、社会の期待は先走りしているのではないか、という懸念が随所ににじむ報告書を、文部科学省の脳科学委員会がまとめた。
  • 「神経神話」と言われるような科学的根拠に乏しい取り上げ方も多い。
  • 「右脳人間、左脳人間」のように、人間を単純に類型化する例もあると言う。
  • 報告書は、もともと、どう脳研究を進めるか、基本構想を取りまとめたものだ。
  • その中で、あえて神話化を取り上げたのは、生命科学のフロンティアとなる脳科学が信頼を損なうことを恐れたためという。
  • 報告書は5~10年後の成果として、記憶と学習の仕組み解明、脳の老化制御、ストレス克服法の開発といった目標を掲げている。
  • 年間約300億円の予算を投じているが、欧米に比べて少ない。
  • 大学にも、脳科学の専攻がない。
引用元:YOMIURI ONLINE

日経新聞

雇用危機に手腕問われるオバマ新政権(2009/01/13 日経新聞の社説)

  • (米国の)失業率は昨年12月に7%を突破、2008年の1年間で250万人以上の雇用が失われた。
  • 来週就任するオバマ次期大統領は2年間でおよそ8000億ドル規模の財政刺激策を公約しているが、大きく傷ついた経済を立て直すのは容易ではない。
  • 真っ先に落ち込んだ住宅建設や金融部門に加え、自動車、小売りも極度の不振に陥っており、人員削減の波がほとんどの業種に広がった。
  • オバマ次期大統領は8日、「何もしなければ失業率が2けた台に達する恐れがある」と指摘し、新政権が打ち出す巨額の財政刺激策によって、最低でも300万人を超す雇用を維持または創出できると述べた。
  • 財政刺激策の柱は、道路や高速インターネット回線の整備などインフラ投資のほか、太陽光発電をはじめとした再生エネルギー開発支援、低中所得層への減税などだ。
  • 米国の金融機関はまだ大量の不良資産を抱えており、金融仲介機能は傷んだままだ。
  • 住宅の差し押さえも増え続けており、住宅価格の下落には歯止めが掛かっていない。
  • その意味では、需要を支える財政刺激策だけでなく、金融安定化策や住宅対策をもう1度練り直す必要がある。
  • それなしには雇用の喪失も止まらないだろう。

実ある日韓新時代の布石に(2009/01/13 日経新聞の社説)

  • 麻生太郎首相がソウルを訪問し、李明博大統領との首脳会談で未来志向の日韓関係構築へ緊密に協力することで合意した。
  • シャトル首脳外交の定着や投資促進、若者の交流拡大を通じて日韓関係を発展するとともに、アフガニスタンの復興支援など国際協力分野でも協調を模索するという。
  • 北朝鮮が米新政権発足を機に日米韓の分断を画策するとの観測もあり、日米韓の連携は欠かせない。
  • 国際貢献ではアフガン復興支援での日韓協力の具体化を急ぐべきだ。
  • 日韓の経済協力では経済連携協定(EPA)の早期締結が望まれる。
  • 会談では2004年から中断したままの締結交渉再開に向けた実務者協議を促進するとしたが、金融危機の影響で保護主義の台頭が懸念されるなか、主要な貿易相手国である日韓が模範を示す時ではないか。
  • 今回の首相訪韓には日本経団連の御手洗冨士夫会長ら経済人も同行し、経済界の交流も進めた。
  • 韓国では慢性的な対日貿易赤字を理由にEPAに否定的な意見も根強いが、官民一体となって双方の利益になる協力の枠組みを追求していくべきだ。
引用元:NIKKEI NET

朝日新聞

日本と韓国―国際舞台で協力広げたい(2009/01/13 朝日新聞の社説)

  • 麻生首相が就任後初めて訪韓し、李明博大統領と会談した。
  • 北朝鮮の核問題で日米韓が結束する大切さを確認した。
  • 国際金融危機にも連携して対処することで一致した。
  • これらは当然のこととはいえ、米国でオバマ新政権が発足する直前のこの時期に日韓首脳が改めて確かめ合った点に意味があろう。
  • とくに話し合われたのは、アフガニスタンの復興へ日韓がどう協力して支援できるかということだった。
  • この問題を重視するオバマ新政権は、日韓にもより多くの貢献を求めてくるだろう。
  • アフガン以外にも、途上国の開発や安定化への支援をはじめ、地球温暖化や環境問題など、日韓が協力して対応すべき国際問題は少なくない。
  • その意味から、「日韓新時代共同研究プロジェクト」の立ち上げを首脳会談で合意したのは評価できる。
  • 今回の首相訪韓は、隣国の首脳同士が気軽に往来して率直に意見交換し、信頼を築こうという「シャトル外交」の復活と定着をも意味する。

公務員改革―新たな体制で仕切り直せ(2009/01/13 朝日新聞の社説)

  • 現状を改める必要性では与野党の多くの議員が一致しているのに、具体的な動きとなると足踏みしているのが、国家公務員制度の改革である。
  • 政府は昨年、公務員の幹部人事を各省任せにせず、首相官邸で一元的に管理するための「内閣人事局」の09年度中の発足をあきらめ、来年4月へと先送りした。
  • 来年4月といっても、任期満了を今秋迎える衆議院の総選挙がそれまでに必ずある。
  • あたふたとスケジュールにこだわることなく、新たな政権のもとで仕切り直すのが賢明だ。
  • 各省ごとにやっていた幹部人事の原案づくりを、官房長官のもとに一本化することが柱になっている。
  • これを受けて有識者による顧問会議が昨年11月に報告書をまとめた。
  • 人事院や総務省、財務省の、公務員人事にかかわる部門を内閣人事局に移すという内容だ。
  • ところが、これらの役所との折衝が難航し、それが09年度内の発足を断念する直接の理由となった。
  • 次の衆院選にあたって、各党は、天下り問題も含めた公務員制度全体の改革案を、政権公約として改めて示すべきだ。
引用元:asahi.com

産経新聞

糖尿病 食の改善と運動が大切だ(2009/01/13 産経新聞の主張)

  • 「糖尿病」が疑われる成人は2210万人に上ることが厚生労働省の調査で分かった。
  • 5年前に比べ1・4倍にも増え、成人のほぼ5人に1人が該当する計算でまさに国民病である。
  • 糖尿病とは、膵臓(すいぞう)から分泌されるインスリン(血糖を減少させるホルモン)の量が不足し、その働きが妨げられたりして血糖値の高い状態が長い間続くと、毛細血管に障害が出て網膜症、脳卒中、腎症などの合併症を引き起こす。最悪の場合、失明や壊疽(えそ)による足の切断もある。
  • 糖尿病の多くは、生まれつき糖尿病になりやすい体質に何らかの誘因が加わって発病するといわれる。
  • 誘因の中でまず気をつけなければならないのが、インスリンの作用を低下させる肥満である。
  • もちろん禁煙も実行したい。
  • 人体にストレスがかかると、血糖値を上げるいろいろなホルモンが分泌される。
  • それに年をとると、細胞が老化して膵臓をはじめ体全体の機能が低下する。
  • 調査では9割が「正しい食生活と運動が予防になる」と回答し、予防方法を自覚している。

日韓関係 分断許さぬパートナーに(2009/01/13 産経新聞の主張)

  • 麻生太郎首相と李明博大統領との日韓首脳会談がソウルで行われ、国際社会で両国が協力を深めることで合意した。
  • 具体的にはアフガニスタン復興支援に関し、職業訓練や農業での共同事業を展開するとし、実務者で詰めることになった。
  • 北朝鮮の核問題でも、日米韓3国が緊密に連携して分断工作を許さないことを申し合わせた。
  • 自由と民主主義などを共有する日韓は、韓国側の過去の歴史問題へのこだわりなどから、成熟した関係になかなか至らなかった。
  • 国際的な諸課題への対応については、両国の専門家による「日韓新時代共同研究プロジェクト」を今月末に始動させることも確認した。
  • 拉致問題で首相は「重大な人権侵害」と指摘し、早急な解決への協力を求めた。
  • 大統領は「韓国にも多くの拉致被害者がいる。日本と同じ考えだ」と支持した。
  • 韓国は昨年12月、国連総会における「北朝鮮の人権状況を非難し、拉致被害者の即時帰国を求める」決議に初めて賛成した。
  • 従来、棄権していた韓国が毅然(きぜん)とした姿勢に転じた。

毎日新聞

日韓首脳会談 「成熟した関係」を確かなものに(2009/01/13 毎日新聞の社説)

  • 麻生太郎首相と韓国の李明博(イミョンバク)大統領がソウルで会談し、北朝鮮の核問題やアフガニスタンの復興支援、世界的な金融危機への対応などで協力を強化していくことで一致した。
  • 今回の首脳会談は20日に発足する米国のオバマ新政権を意識したものになった。
  • 麻生首相と李大統領がともに、北朝鮮の核問題で日米韓の3カ国連携の必要性を強調したのがそのあらわれといえる。
  • 首脳会談で李大統領は「米国を含めた3カ国の協力が非常に重要だ」と述べ、麻生首相は「米新政権発足を受け北朝鮮は日米韓の分断を図り揺さぶりをかけるかもしれない。3カ国の緊密連携が必要だ」と応じた。
  • 米新政権の発足を前に、日韓首脳が歩調を合わせて米国との連携を図っていくことを確認したのは意味がある。
  • アフガニスタンの復興支援で日韓協力の方策を検討していくことで合意したのも米新政権をにらんだものといえる。
  • 両首脳が検討することで合意した日韓の復興支援協力は、日本の国際協力機構(JICA)と韓国国際協力団(KOICA)などによる職業訓練や農業協力などを想定しているようだ。
  • 自衛隊派遣に比べれば地味かもしれないが、実効あるアフガン支援の一方策として意義があろう。
  • 今回、大統領が竹島問題などに言及しなかったのも未来志向の両国関係に配意してのことだろう。
  • 首脳が相互に訪問し合う「シャトル外交」の定着を通じた関係強化は国際社会への貢献での日韓共同作業にもつながるはずだ。

世界天文年 夜空見上げ科学の扉を開こう(2009/01/13 毎日新聞の社説)

  • 1609年、初めて夜空に望遠鏡を向けたイタリアのガリレオ・ガリレイは、月に山や谷、クレーターを見つけて驚く。
  • それからちょうど400年。
  • 国連やユネスコ、国際天文学連合は今年を「世界天文年」と定めた。
  • 「宇宙解き明かすのはあなた」をスローガンに、さまざまなイベントを計画する。
  • 天文年のアジア共同企画には、「アジアの星の神話・伝説」プロジェクトもある。
  • 七夕をはじめとする星や月、天の川などにまつわる伝説や民話、歌謡などを収集し、各国で同時出版するという。
  • 衛星などの観測から、宇宙の組成の96%が普通の物質とは違う「暗黒物質」や「暗黒エネルギー」であることが明らかになった。
  • その正体をつかむことで、人類の宇宙観が変わるかもしれない。
  • 新たな科学への扉は、開かれるのを待っている。
引用元:毎日jp

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