2008年12月9日 火曜日  著者:
Ford GTを作ってみる

フロントフェンダーを確保する

今回はフロントのフェンダーまわりを作ってみる。車の最も車らしい部分であるフェンダーを作ればようやく車っぽく見えてくると思う。まだまだ先は長いが、3Dは根気が勝負だ。頑張ろう。頑張ろう俺。

フェンダーまわりのポリゴン確保

まずはフェンダーのまわりをグルっと囲む様なポリゴンの流れを確保したい。フェンダーにただ穴をあけただけでは、SubPachesを適用した際にポリゴンがよれてしまうからだ。
タイヤハウスが入るであろう部分のポリゴンを選択し(図1.a)、Multishiftツールを選択、Numericウィンドウ(n)を開いて「inset amount」に50mmと入力する(図1.b)。すると内側に50mm押し出され、フェンダーを1周囲む様な流れのポリゴンができる(図1.c)。

元からあったポリゴンと、下部分のポリゴンは必要ないので削除してしまおう(図2.)。なお、ここまでの作業は前も後ろも同時に行ってしまっても大丈夫。Multishiftは連続したポリゴンだけまとめて押し出すので、ポリゴンが離れている場合はそれぞれ隣接したポリゴングループ毎に押し出すためだ。

ポイントの整列

余分なポイント
図3.

フェンダーのおおまかな縁取りができたが、よく見ると下のポイントが揃っていない(図3.)。こういう部分は、おおざっぱな形のうちに揃えておいた方が後々楽なので、ここで揃えておいてしまおう。
インターネットで検索すると、こういった時に便利なプラグインが多数用意されているので、それらを使うのが手っ取り早い方法だが、今回は最初の連載なので、LWの基本機能だけで揃えてみよう。

まず、揃えたいポイントと揃える先のポイントを選択する(図4.)。

ポイント選択した状態で、Point Infoウィンドウ(i)を開く。すると選択したポイントにインデックスが表示される(図5.)。このインデックスを参照して、揃えたい先のポイントインデックスを確認し、そのインデックスが振られているリストをPoint Infoウィンドウで選択する。今回揃えたい先のポイントインデックスは「#67」だ。
数字が重なって見づらいかもしれないが、Point Infoウィンドウのリストの中から1つ選択すれば、選択したインデックスだけ表示されるので、見づらいときは適当に1つ選んでみると良い(図6.)。

今回揃えたいのは縦方向の座標、つまりY軸の座標なので、揃える先のY軸の座標をコピーして他のポイントのY軸にペーストしてやればよい。

手順としては、まず揃える先のポイントをPoint Infoウィンドウ(i)で選択し、そのY軸の値をコピー(ctrl + c)する(図7.)。

shiftを押しながらPoint Infoウィンドウ中のリストを全て選択するか、右にある「Edit All」ボタンを押して全てのリスト項目を選択する(図8.)。(mixed)となっているのは、そこに複数の種類の値が入ってますよという意味だ。

Y軸にペースト(ctrl + v)して完了(図9.)。tabキーを押せば確定して新しい座標が適用される。

あまりスマートとは言えない整列のさせ方だが、標準機能だけで手軽にできるという点では使い出のある方法だ。今後もちょこちょこ使うようになるので、覚えておこう。ちなみに、この方法が使えるのはLW7以降のバージョンだ。あしからず。

フロントまわりの整頓

ここで少しフロントまわりを整頓してあげよう。いつまでも直角のボンネットではモチベーションも上がらない。フェンダーに細かく手を入れてからでは直しにくい、というのもここでボンネットに手を入れる理由の1つだ。

ポイント移動でカーブを合わせる

ボンネットの前の角がまだ直角のままなので、ここで実車のカーブに合わせてみよう。

図10.の青いラインに、現在のポリゴンのライン(黄色いライン)を合わせていくのだが、角のポイントをただ移動させただけでは、先のとんがったボンネットになってしまう。ボンネットの中心(フロントグリルのあたり)はある程度まっすぐなラインを残しておきたいので、ここでカーブを抑えるためのセグメントを追加する(図11.)。

追加する方法は、Knifeツール(shift + k)で切り込みを入れるだけの至って単純なものだ。Back(XY)ビューで入れてやるとやりやすいだろう。

切り込みを入れる場所は図12.を参照していただきたい。多角形ポリゴンができないように気をつけながら入れよう。

切り込みを入れたら、今できたセグメント上のボンネットにあたるポイントを選択し、上面図で見たボンネットのラインの位置まで移動させよう。このセグメントを、フロントグリルの抑えのセグメントとして使うと同時に、将来ボンネットの分け目としても使用するためだ(図13.)。

今回の三面図はパースがついてしまっているので、ボンネットの位置が非常に決定しづらいと思うが、どうしても合わない場合はどのビューを優先させればよいかを常に考えながら作業しよう。

【補足:三面図のパースについて】click

本来全てのビューでぴったり図面と合うのが理想だが、そんな正確な図面はまず滅多に手に入らない。今回の図面等は特にひどいケースだが、オブジェクトがそれぞれのビューの奥行き方向に長ければ長い程パースがつきやすく、つまり狂いやすい。従って、なるべく奥行きの浅いビューの図面に合わせた方がよいだろう。
つまり、先ほどのボンネットは、奥行きの浅いTop(XZ)ビューに合わせるのが無難だろう。(これも真上からでなく、ななめ上から撮った写真なので、車の後ろの方をこの図に合わせるのは危険だけれども。)

また、SubPachesはポリゴンが内側に縮みながら丸くなるという特性があるので、ポリゴンやポイントを移動させる際は、最終的な形状の接線をポリゴンで描いていく様な感覚で行うと良いだろう。つまるところ、大きめに作ってね、という話である。

後はMoveツール(t)を使って角のポイントを移動させるだけ。必ずTop(XZ)ビューとRight(ZY)ビューの両方で確認しながら合わせていこう。図14.を参考にして整頓してみよう。

ついでにフロントグリル下側の編集も済ませてしまおう。Moveツール(t)、Band Saw Pro、Point Infoウィンドウ(i)による整列、という具合に、今までの手順の繰り返しだ。これも図15.を参考にして進めてみていただきたい。

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2件のコメント >コメントする

  1. はじめまして。

    最近3Dを始めて、参考にさせてもらってます!

    とても丁寧な説明で、初心者でも分かりやすいです。

    できれば続きが見たいので、大変だとは思いますが宜しくお願いします!

    コメント by ロボ — 2009年7月18日 @ 17:46

  2. >ロボ様
    はじめまして。
    数ヶ月放置してしまって大変申し訳ないです。
    まだほんの触りの部分ですが、参考になると言っていただくと励みになります。
    いつになるかは分かりませんが、なんとか完成までこぎ着けたいと思います。

    コメント by 茶碗蒸し — 2009年7月27日 @ 15:57

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