インド神話の最高神 梵天
梵天とは
ヒンドゥー教・バラモン教の最高神の1柱「ブラフマン」 が、仏教を守護する神として取り入れられたのが、この「梵天【ぼんてん】」です。
同じくインド神話から取り入れられた神「帝釈天【たいしゃくてん】」と1組で祀られるケースも多く見られます。今回のイラストでは、四面四臂になっていますが、仏像に関して言えば、一面二臂の作例の方が多く見られます。にもかかわらず四面四臂のイラストにしたのは、見栄えがするからです。それだけです。
四面四臂の像は密教系の寺院で見られ、これはヒンドゥー教時代の「ブラフマン」の姿に近いものです。中でも東寺の作例が有名で、この梵天は四羽のガチョウの上に蓮華座【れんげざ】(蓮華の花の座布団)ごと乗っかっています。これを鵞鳥座【がちょうざ】といいます。そのままですね。4羽で神様を一人(+腕は2人分、頭は4人分)支えるのですから、さぞかし重いのでしょう。4羽中2羽のガチョウが天を仰ぎ、くちばしを開いて絶叫しています。残りの2羽はがっくりうなだれています。叫ぶ気力もないようです。
この辺りは東寺の作例を忠実に再現しました。うっかり3羽で書いてしまいましたが、気にしない方向でお願い致します。凡ミスです。凡天と呼んでいただいても結構です。
やっぱり今のダジャレもなしの方向でよろしくお願い致します。
梵天の特徴
特徴は特にありません。
と言ってしまうと先に進まないので、なんとかひねり出してみましょう。まず服装ですが、作例によってまちまちです。しかし、腰巻き1枚というような事はなく、だいたいオシャレな格好をしています。菩薩の様な貴族風の衣やアクセサリーを身につけていたり、あるいは、位の高そうな鎧で身を包み、その上からガウンを羽織った様な姿もよく見かけます。完全武装した四天王【してんのう】の上司的な立場ですから、武装姿を前面に出すのではなく、司令官の様な出で立ちになっています。西武警察で言う所の木暮課長です。他の署員とは、スーツの値段が0ひとつ違いますね。
そういう次第ですので、そうそうみすぼらしい格好はしていないはずです。が、仏教に来てからは、「天部【てんぶ】」の最高位におかれています、天部と言えば「如来」の下の「菩薩」の下の「明王」の下でありますので、随分と下がってしまいました。しかし、 M&Aを食らった社長がポイっと追い出される現代社会からすれば、子会社の社長に留まっているようなものですので、かなりいい待遇と言えるのではないでしょうか。違いますか。違いますね。
とは言いつつも、ヒンドゥーの最高神。その辺のボンクラとはわけが違います。釈迦が開いた悟りを人々に広めるべきかどうか迷っているとき、この梵天(ブラフマン)が釈迦にアドバイスした、というエピソードも残っています。その後も釈迦三尊像では釈迦如来の脇侍【わきじ、きょうじ】として、帝釈天とともに主人の脇をガッチリガードしています。
梵天の見分け方
梵天を見分けるのはかなりやっかいです。天部であることは、先に述べた服装等で分かると思いますが、だいたい同じ様な格好をした帝釈天とセットで安置されている事が多いため、どちらがどちらなのか、はっきりと区別する決定打はありません。ガウンの下に鎧を着ているのが一人だけであれば、着ていない方が梵天です。これも消去法になってしまいますが。
はっきりさせるには、像の前に置いてある名札を見るか、お寺のお坊さん、もしくは博物館であれば学芸員に聞いてしまうのが一番でしょう。しかし、それを言っちゃうとこのコーナーの意味がないですね。
密教系の場合は比較的容易です。四面四臂で四匹のガチョウに座っているのはこの人しかおわしません。決定打いただきました。ヤッタネ密教!!
梵天スペック
| 名称 | 梵天【ぼんてん】 |
|---|---|
| サンスクリット名 | ブラフマン(ブラフマー) |
| 所属ユニット | 釈迦三尊 十二天 二十八部衆 |
| 中尊・脇侍 | 「釈迦如来・帝釈天」「 聖観音 ・帝釈天」 |
| 変身・分身 | 迦楼羅王【かるらおう】 |
| お住まい | 法隆寺食堂【じきどう】 東大寺法華堂【ほっけどう】(三月堂) 唐招提寺金堂【こんどう】 興福寺【こうふくじ】 東寺 etc. |
| 印・持物 | 与願印 宝鏡 羽扇 水瓶 etc. |
| 真言 | オン・ハラジャ・ハタエイ・ソワカ |
梵天に会いに行こう
著名な梵天の仏像が安置されているお寺の一覧です。公開スケジュールは変更される場合がありますので、事前に各お寺に確認されることをおすすめします。
| 寺社名 | 通称(安置) | 指定 | 住所 | 電話 | ご開帳予定日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東海地方 | |||||
| 瀧山寺 | 重 | 愛知県岡崎市滝町字山籠107 | - | - | |
| 関西地方 | |||||
| 法隆寺 | (食堂) | 重 | 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1 | 0745-75-2555 | 常設 |
| 東大寺 | (法華堂) | 国 | 奈良市雑司町406-1 | 0742-22-5511 | 常設 |
| 唐招提寺 | (金堂) | 国 | 奈良市五条町13-46 | 0742-33-7900 | - |
| 興福寺 | (国宝館) | 重 | 奈良市登大路町48 | 0742-22-7755 | 常設 |
| 教王 護国寺 |
東寺 | 国 | 京都市南区九条町1 | 075-691-3325 | 常設 |










ブラフマンと言うとアートマンですか。梵我一如、光と光源が一体だとか。
いやいや、創造神ブラーフマン、ラクシュミーじゃなかったっけか調和神、破壊神シヴァ、三神相応で世界を保つとか。
アガーシャから創って、護って、アガーシャに戻すとか。
とかって言ってると「赤堀さとる」の「修羅王シュラト」なんかを思い出したりして、仏像を見ているだけでいろいろとイメージが湧いてくるかもねぇ。
リサイクルの先駆けぇ?みたいにぃ。
Comment by シャクソン・ファイブ — 2008年11月18日 @ 23:55
合掌
こんにちは、
トリムールティマハーカーラー (日本国神名:三神一体 大黒天)
この神々等が日本国福井県の片田舎に御縁あり、降臨鎮座しています。
私は、宗教に携わる者ではありませんが、
神々等をテレビの映像の様に御拝謁賜っています。
文献等には、5億7千年後に地球救済の為、地球の道徳の乱れたとき等有りますが、
御拝謁は、観想や瞑想でなく、いつでも実態を、神仏等の世界を賜っています。
近くであれば、御拝謁をお勧めいたしますが、
御縁賜りましたときにはいろいろとありましたが、今日の日本国に降臨鎮座していますことをお知らせいたします。
合掌具
Comment by 奥田芳治 — 2008年11月23日 @ 19:33