2008年11月6日 木曜日  著者: 山田八王子

読売新聞

オバマ氏圧勝 米国の威信は回復できるか(2008/11/06 読売新聞の社説)

  • 米大統領選で、民主党候補のバラク・フセイン・オバマ上院議員が、共和党候補のジョン・マケイン上院議員を大差で破って、当選を決めた。
  • 問題は、これから、オバマ氏が何を、いかにして「チェンジ」していくか、である。
  • 15日にワシントンで世界20か国・地域(G20)の金融サミットが開かれる。オバマ氏は、各国首脳と意見交換する場を設けてはどうだろうか。
  • オバマ氏は、イラクの安定を確保しながら、駐留米軍の戦闘部隊を就任後16か月以内で撤退させると訴えてきた。それをどう実現させていくのか。
  • オバマ陣営に集まったアジア外交のチームには中国専門家が目立っている。
  • 日本は、米国の政権交代を機に、対米関係を再調整し、同盟関係を強化しなければならない。
  • 日本政府は、オバマ政権の対処方針を踏まえて、核、ミサイル、拉致問題の包括的解決を図っていかなければなるまい。
引用元:YOMIURI ONLINE

日経新聞

歴史的な経済危機に挑むオバマ大統領(2008/11/06 日経新聞の社説)

  • 建国から230年以上を経て、米国の有権者は初めてアフリカ系市民をホワイトハウスの主に選んだ。
  • 統合の機運がもたらしたオバマ氏のホワイトハウス入りが多民族社会の「分裂」を促す危険もありうる。
  • 来年1月20日に発足するオバマ政権の最優先課題は、金融危機からの脱却と経済の立て直しである。
  • オバマ氏は大恐慌に直面した同じ民主党のF・ルーズベルト大統領を意識してインフラ投資など思い切った経済刺激策や雇用対策を実施する方針だ。
  • オバマ氏自身は「グローバル化に歯止めをかけるのは誤り」と考えるが、支持基盤の労働組合や民主党議員の間では自由貿易に異を唱える声が勢いを増している。
  • 議会が保護主義的な立法に走らないよう、大統領の意思と行動力が求められる。
  • 足踏みしている多角的通商交渉(ドーハ・ラウンド)を前進させるうえでも、ホワイトハウスからの強い指導力が欠かせない。
  • オバマ氏は、皆が医療保険に加入できるようにする医療制度改革を提唱しているが、これが実現できるかどうかも重要である。
  • オバマ氏は初めからイラク戦争反対の立場であり、16カ月以内の米軍撤退を主張した。米軍撤退の公約をどう扱うか、試練になる。
  • 一方、アフガニスタンでの戦いを続ける点では、両候補の間に大きな差はなかった。兵力を派遣している諸国から撤退論が出る可能性もある。米国がそれに同調すれば、1989年のソ連軍撤退後のアフガニスタンを国際社会が見捨て、テロリストの温床となった過ちの繰り返しとなる。
  • 日米同盟の重要性に対する認識はワシントンでは党派を超えてある。
  • 他方で中国の重要性に対する認識も一層深まっている。日中間で利害が一致しない問題が生じた場合、オバマ政権の立場は微妙になる。
  • オバマ氏が大統領として何をするかは、いま苦境にある米国が21世紀前半の世界でどのような存在になるかを決定づける。
引用元:NIKKEI NET

朝日新聞

オバマ氏当選 米国刷新への熱い期待(2008/11/06 朝日新聞の社説)

  • 民主党のバラク・オバマ氏が、史上初めてアフリカ系(黒人)の大統領に選ばれた。
  • イラクとアフガニスタンの戦争と金融危毅この「非常時」に、47歳の黒人大統領に米国の再生を託したのだ。
  • オバマ氏勝利の背景には、ヒスパニックやアジア系などのマイノリティー人口の増加をはじめとする米国社会の構造的な変化がある。
  • 「政府には果たすべき役割がある」と強調し、イラク戦争を批判したオバマ氏は、米国民の異議申し立てを鮮やかに代弁してみせた。
  • だが、新政権を待ち受ける現実は厳しい。まずは米経済の立て直しだ。
  • 冷え込む景気や急増する失業、1兆ドル(100兆円)に達するとも見られる財政赤字はもとより、世界経済の混乱をどう収拾していくか、来年1月の就任を待たずに対応を迫られよう。
  • 「強い米国」による一極支配の時代は、軍事と経済の両面で終わりを迎えている。
  • オバマ氏が国際協調の重要性を訴え、敵対してきた国との対話にも積極姿勢を打ち出したのは、その意味では時代の要請に応えるものだ。
  • 世界の声に耳を傾けて、「信頼され、尊敬される米国」をよみがえらせてほしい。
引用元:asahi.com

産経新聞

オバマ氏圧勝 信頼と指導力の回復を(2008/11/06 産経新聞の主張)

  • 世界がかたずをのんだ米大統領選は、「若さと変革」を掲げた民主党のバラク・オバマ候補(47)がジョン・マケイン共和党候補(72)を圧倒的大差で破り、次期大統領に当選した。
  • オバマ氏に求められるのは、国際社会と欧州・アジアの同盟国の主張に耳を傾け、自由や民主主義の価値を協調的に広げていく上で、世界の信頼と指導力を早急に回復することである。
  • とりわけ米国にとって当面最大の緊急課題は、世界を覆う米国発の金融危機の火を消すことだ。
  • 15日には主要20カ国・地域(G20)首脳の金融サミットが米国で開かれる。オバマ氏は次期大統領として出席し、国際社会に対して米国が責任ある対応を果たしていく姿勢を示してもらいたい。
  • 新政権が決して保護主義の誘惑に陥らないよう注文しておきたい。
  • 安定と平和が定着しつつあるイラクからどんな形で米軍が撤退するかも重要だ。
  • イラク、アフガニスタン問題にせよ金融危機にせよ、米国一国でなく、国際協調で取り組まねばならないことは言うまでもない。と同時に、米国が自信と信頼を失ったままの状態にあることは、世界にとっても、同盟国にとっても好ましいことではない。
  • 中国やロシアとの関係、台湾、北朝鮮問題などに加えて、米軍再編を含む日米同盟をどう発展させていくかが大きな課題となる。
  • そのためには、新政権の対アジア外交の形成プロセスに積極的にかかわり、日本の主張を反映させていく外交が不可欠だ。
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